【ランニングのフォーム】ペースがあがるトレーニング|札幌 桑園 パーソナルジム
2022/04/05
札幌パーソナルトレーニングジムB Conditioningの谷口です。
シリーズとしてご紹介している効率的なランニングフォームの解説とエクササイズ。
今回は「ランニングのフォームと足の接地」についてご説明します。
これまでのランニングのブログはこちらをご覧ください
目次
- ○ 足の接地のポイント
- ・姿勢と接地位置
- ・カラダの機能と接地位置
- ○ ハムストリングスアクティブストレッチ
- ○ レッグローワリング
- ○ スロークライマー
- ○ オーバーヘッド/シングルレッグヒップフレクション
- ○ BOX/ステップアップ&ヒップフレクション
- ○ まとめ
足の接地のポイント
効率的なランニングフォームとして
減速局面をより小さく
加速局面は大きく
がポイントになります
減速局面
→体の前方の動き。フォワードスイング後半~立脚中期前半のフェーズにあたります
加速局面
→体の後方の動き。立脚中期後半~フォワードスイング前半のフェーズにあたります
減速を極力小さくそして加速をより大きくするためには
重心の真下に足をフラットに接地する
ことが重要になります。
このような接地をすることで
接地と同時に股関節に重心をのせ前方への重心移動がスムーズ
次に脚の接地位置と姿勢・動きの機能、2つの面から説明します。
姿勢と接地位置
骨盤のポジション
上前腸骨棘
→ベルトが引っかかる腰骨をなぞって前側にある骨の出っ張り
上後腸骨棘
→ベルトが引っかかる腰骨をなぞってお尻の上にある骨の出っ張り
骨盤のニュートラルポジション
→上前腸骨棘が下前腸骨棘よりも約指2本分下に傾いてる
骨盤の前傾
→上前腸骨棘が下前腸骨棘よりも指3本分以上下に傾いてる
骨盤の後傾
→骨盤の傾きが上前腸骨棘と下前腸骨棘を比べて指1本分以下
が基準になっています。
骨盤が後傾ポジションになってしまう事で
踵からの地面接地
重心よりも前への接地
になりやすくなります。
カラダの機能と接地位置
分離と協同
「機能的な動作は適切な関節が適切な可動域内において、適切なタイミングと強度で利用された時に実現する」
(Gary Gray)
「大きな動きに適している関節をモビリティ関節、安定を求められる関節をスタビリティ関節に分類し、人体では交互に存在する」
(Gray cook,MIchael Boyle)
モビリティ関節
・足関節
・股関節
・胸椎
・肩関節
スタイビティ関節
・膝関節
・腰椎骨盤帯
・肩甲骨
足の接地について
モビリティ関節である【股関節】
スタビリティ関節である【腰椎-骨盤帯】
を関連付けてご紹介します。
効率的なランニングフォームのためには
【フォワードスイング】で脚を振り上げた時には、骨盤をニュートラルポジションで体幹を安定させ、股関節から振り上げる事が重要です
また
【フットストライク】で接地した時には、重心の真下に付き膝が曲がりすぎないように、体幹が屈曲しないように姿勢をコントロールすることが求められます。
そのためには
股関節の可動性と片脚で支える筋力
脚のスイング・着地の衝撃に耐える体幹の安定性
という機能が必要になります。
股関節の可動性が制限・片脚支持での筋力が不足、体幹が不安定になると
脚を振り上げる時に体幹が曲がる
軸足の膝が曲がる
着地が重心よりも前に踵が接地
姿勢の不良やカラダの機能が低下し、フォームが崩れることで
重心よりも前に着地することでブレーキがかかり、減速局面が大きくなり
軸足が曲がることで接地時間が間延びし、加速局面が低下してしまします
姿勢や動きの機能を改善させるエクササイズをご紹介します。
ハムストリングスアクティブストレッチ
【目的】
・骨盤後傾に関わるハムストリングス(太腿の裏側)の柔軟性向上
・骨盤ニュートラルポジションでの股関節屈曲と膝伸展の可動域拡大
・ハムストリングスの短縮に関わる、大腿四頭筋抑制の活性化
【方法】
1、仰向けになり頭・背中・お尻・踵を床に着けます
2、膝が曲がらないポジション・膝が伸びるポジションまで股関節を挙げます。両手でタオルを持ち太腿の裏側にタオルをかけます
3、息を吐きながら膝を伸ばし3秒キープします。息を吸いながら膝を曲げリラックスします
【注意点】
・脚をあげた時に反対側の膝が曲がらないように
・膝が伸びるポジションに合わせてタオルの長さを合わせる
・頭、背中、お尻、踵が床から離れないように
コントロールしましょう
レッグローワリング
【目的】
体幹の安定性と股関節可動性の連動
【方法】
1、仰向けに掌を床に押し肩をひらいた姿勢で頭・肩・お尻を床につけ、膝を伸ばして両脚をあげます
2、腹圧をあげて体幹を安定させたまま、息を吸いながら片方の脚をおろします
3、息を吐きながら脚あげて元の姿勢に戻ります
【注意点】
腰が浮きあがらないように腹圧をあげて体幹を安定させます
膝が曲がらないようにコントロールします
スロークライマー
【目的】
・体幹の安定と股関節の可動の連動、ウォーキング・ラン動作の習得
【方法】
1、肩幅位に手をひらき、足をこぶし一つ分くらいひらきつま先で地面を押し、
2、肘の内側を前に向けるように腕を捻り、肩甲骨を下げ背中を活性化させます。
3、頭・背中・お尻・踵を一直線に保ったまま、膝をお腹に近づけ膝を伸ばし踵を後ろに蹴りだします。
【注意点】
・膝を引き付けた時に腰が丸まらないように、後ろに蹴った時に腰が反らないように、膝を真っ直ぐ引き付けるように、膝が曲がって蹴らないようにコントロールしましょう
オーバーヘッド/シングルレッグヒップフレクション
【目的】
・肩甲骨の安定性向上
・体幹の安定性向上
・股関節屈曲のコントロール
・片脚でのバランス向上
・体幹の安定性と股関節屈曲コントロールの連動
【方法】
1、バーベルを90°肘を曲げてバーベルを持ち、肘を伸ばしてバーベルを
頭の上で持ちます
2、腕を耳の横でキープし、頭・背中・お尻・踵を一直線に保ちます
3、股関節を根元から動かすイメージで脚をあげ、コントロールしながらスタートポジションに戻ります。左右交互に行います
※ダンベルやペットボトルなど姿勢が崩れない重量、身近にあるウエイトを使ってコントロールしてみましょう
【注意点】
・肘が曲がらないように
・腕が前におちてこないように
・肩がすくまないように
・左右にバランスが崩れないように
・軸足の膝が曲がらないように
・お尻がおちないように
コントロールしましょう
BOX/ステップアップ&ヒップフレクション
【目的】
・ランニングで着地から片脚支持でのバランス・筋力向上
・股関節での力の吸収と発揮
・後方斜めサブシステム(大殿筋と反対側の広背筋)の連動
・片脚でのバランスの向上
【方法】
1、片脚をボックス・ベンチ・階段などに足をのせて股関節を曲げてお尻に重心をのせます
2、頭・背中・お尻・踵を一直線に保ます
3、後ろ側の脚を股関節から一気に振りあげ、片脚でつま先立ちになります。片脚立ちになった時、大殿筋(お尻)を収縮し反対側の肘を後ろにひき背中を収縮します。一度、脚を下ろし繰り返します
【注意点】
・肘が伸びないように
・つま先と膝を正面にむけます
・股関節に重心をのせます
・つま先立ちでバランスが崩れないように
コントロールしましょう
まとめ
効率的なランニングフォームとして
減速局面をより小さく
加速局面は大きく
がポイントになります
減速を極力小さくそして加速をより大きくするためには
重心の真下に足をフラットに接地する
ことが重要になります。
これを実現するためには
骨盤のニュートラルポジション
股関節の可動性・片脚で支える筋力・体幹の安定性
が重要になります
姿勢・動作を実現する為の具体的エクササイズです。
○ハムストリングアクティブストレッチ
5回(3秒キープ)×1セット
○レッグローワリング
各15回×1セット
○スロークライマー
各15回×2セット
○オーバーヘッド/シングルレッグヒップフレクション
20回×3セット
○BOX/ステップアップ&ヒップフレクション
各10回×2セット
目安にチャレンジしてみてください。
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